三百有余年の歴史
はじまりは、江戸時代中期。創業以来三百年、頑なに守ってきた伝統の味。
江戸時代中期、赤穂浪士討ち入り事件があった元禄十五年から数年経った正徳元年(一七一一年)、田尻屋利兵衛なる者が、府中(静岡市)の旧東海道筋(新通り)で味噌・醤油を造り始めた。これが「カネジュウ」の始まりである。
明治四〇年四月、味噌専業の醸造所を増設し、大々的に製造を行うようになった。
昭和十年四月、株式会社稲森商店を設立。
カネジュウみそのブランドで、他県へも進出。その後昭和一五年一月、静岡市内で発生した歴史的大火災に見舞われ、静岡市八幡に工場を移転。太平洋戦争中には空襲を受けながらも、味噌の製造を続けてきた。
また長年の味噌・麹造りの技術を活かし、昭和二五年に金山寺味噌を発売。
昭和五〇年にはあま酒を発売。
カネジュウ食品株式会社に社名を変更し、「ものづくりの本質と向き合う」という想いを込めた「禅」をブランドとして掲げ、商品を全国展開する。
昭和五四年、南アルプスを源流とする豊かな水源を求めて、大井川の河畔、焼津市(旧大井川町)に工場を移転。
伝統を守り今日も製造に励んでいる。
代表あいさつ
「駿河で、麹と、ひたむきに。」
味噌やあま酒造りに欠かせないのが麹であり、「美味しい味噌やあま酒を作るのは麹の働き次第」と言っても過言ではありません。
麹は生き物です。我々人間は、麹に最高のパフォーマンスを発揮してもらえるように、様子をよく見て、丹精込めて手入れをし、麹にとって最適な環境を整えることに日々神経を注ぎ、汗を流しております。
江戸時代の昔から現在に至るまでずっと、麹と向き合い、麹とともに成長してまいりました。
これからも、しごとに対して、お客様に対してひたむきに、そして前向きに。
麹が奏でる美味しい発酵食品を、駿河の地から全国の皆様の食卓にお届けするべく、我々カネジュウ食品はこれからも麹とともに愚直に歩み続けます。
カネジュウ食品株式会社
五代目代表取締役社長 稲森 律子
会社概要
会社名 | カネジュウ食品株式会社 |
---|---|
会社設立 | 昭和10年4月10日 |
代表取締役社長 | 稲森 律子 |
本社住所 | 静岡県焼津市吉永7-1 |
資本金 | 8,000万円 |
事業内容 | 家庭用・業務用の味噌・金山寺みそ・あま酒の製造販売 |
お問い合わせ | TEL:054-622-5515 FAX:054-622-5526 |
会社沿革
正徳元年(1711年) | 現在の静岡市葵区新通にて味噌・醤油醸造をはじめる |
---|---|
昭和10年 | 株式会社稲森商店を設立 |
昭和15年 | 静岡市八幡に工場を移転 |
昭和25年 | 金山寺味噌を販売 |
昭和46年 | カネジュウ食品株式会社に社名変更 |
昭和50年 | あま酒を発売 味噌、金山寺味噌、あま酒ともに「禅」ブランドで全国に販路拡大 |
昭和54年 | 現所在地に工場を移転 |
平成9年5月 | 稲森均が代表取締役社長に就任 |
平成23年 | 創業300周年を迎える |
令和元年 | 稲森均が代表取締役会長、稲森律子が代表取締役社長に就任 |
アクセス
◆お車でお越しの方
【関東方面より】東名 大井川焼津藤枝スマートICから約10分
【関西方面より】東名 吉田ICから約15分
◆JRでお越しの方
【東京方面より】新幹線-静岡駅下車、在来線-静岡駅⇒藤枝駅下車
【名古屋方面より】新幹線-掛川駅下車、在来線-掛川駅⇒藤枝駅下車
(藤枝駅から車で約20分)